ようのよむヨガ②『世界の中にありながら世界に属さない』

世界の中にありながら世界に属さない

みなさん、こんにちは。ヨガインストラクター/書店員の葉です。

読むヨガシリーズ

(→ようのよむヨガ①「12星座」はこちらからご覧ください。)

今回ご紹介するのは吉福伸逸さんの『世界の中にありながら世界に属さない』(サンガ/出版社)です。

かつてレコードやCDをお店で買う時に「ジャケ買い」という言葉がありました。

音楽は配信がメインになりましたが、今も使いますか…?

ジャンル、ミュージシャン、バンドなど内容を何も知らずに、ジャケット、アートワークに惹かれて買ってしまうことで、雑誌や本だとデザインや装丁買いということもあると思いますが、

この本の場合は「タイトル買い」でした。

読み進める中で、このタイトルはスーフィーの言葉だということがわかります。

スーフィーとはスーフィズム、イスラム教の神秘主義哲学の修行者のことで、白いローブでくるくると回る旋回舞踏がよく知られていると思います。

私は映画『落下の王国』に登場する舞踏のシーンがとても印象に残っています。

…タイトルだけでこの広がりと繋がり…

私にとって本や映画の楽しさはこういうところにもあります。

ともかく…

吉福伸逸さんはカウンターカルチャーや心理学書籍などの翻訳者、そして何より、心理セラピストとして知られた方のようでした。

「のよう」というのも、

亡くなられた後にこの本が発売されたことで、私は著者の吉福さんのことを知ったからです。

その後、書店での仕事の一つ、発行していたフリーペーパー上のインタビューで、吉福さんのお弟子さんの一人(とご紹介してよいと思うのですが)、カウンセラーの向後善之さんにお話をうかがう機会を得たりと、実はこの本には個人的な思い出もあります。

(インタビューはこちら→ エッジを超えて向後善之 / 臨床心理士” )

このタイトルの言葉は本当に心に引っかかる言葉で、

自分にも確かにそういう部分があるのではないかと感じて、私はこの本を手に取ったのではないかと思います。

例えば、自分の一部に当てはめてみると。

ヨガの世界の中にありながら、ヨガの世界に属していない…などです。

私はヨガをしたいので、ヨガの世界にあることは間違いないのですが、じゃあヨガの世界、業界の住人になりたいのかというと、そういうわけではないです。

とはいえ、ヨガを通して友人や素敵な人たちに出会え、それは本当に有難いことで、でも属していないなら、誰とも関わらず黙々と修行したいのか?いや、まさか…などなど、

面倒な性格なので、いつもそのような自問自答をしていますが、そういう時にぱらぱらと読み返しているのがこの本です。

内容はなかなか厳しく、私はセラピストやカウンセラーでもなく、心理学もよく知らないので、理解できない部分が実は多いですが、

自分は世界にいる、でもそこには縛られない、

その2つを同時に励ましてくれる言葉の数々には気持ちが解放されます。

・・・

今回の写真は紙の本が見あたらずKindleの表紙、そして去勢手術を受けたばかりでエリザベスカラー生活のオタマに再登場してもらいました。