【ようのよむヨガ④】タコの知性

こんにちは、ヨガインストラクター/書店員の葉です。

これを書いている今、外は嵐のような雨と風です。

日本では重要な立場にいる人たちが女性蔑視、容姿蔑視発言をし、アメリカではコロナウイルスのパンデミックに端を発した、アジア人蔑視が大量殺人事件にまで発展しました。

他者を蔑まずにいられないなんて、人間とは何なんだろう…という気持ちです。困難や違いを乗り越え、社会は次第に良いものになる、と思っていたのですが…なかなか難しいようです。

 

外のお天気同様、どーんより…始まった今回のよむヨガですが、

紹介するのは、池田譲 著『タコの知性 その感覚と思考』(朝日新聞出版)です。

これまでは、以前からの好きな本を紹介してきたのですが、今回は新しく読んだ本をチョイスしてみました。

ところで、私は本だけでなく、映画やドラマもかなり好きなのですが、こういう「…人間シンジラレナイ」みたいな気分の時に見たい作品、それが『オクトパスの神秘 海の賢者は語る』というドキュメンタリーです。

先日、アカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門にノミネートされた、タコの知性や好奇心、人間との交流に驚かされる作品で、今はNetflixで観ることができます。原題は”My Octopus Teacher”、『わたしのタコの先生』。この中に登場するタコは、自分の姿を通して生きることについて教えてくれるような存在でした。

これを観て以来、タコという生き物が気になって仕方がなく、私もタコと友だちになりたい!などと思っているのですが、そんな時に出会ったのがこの本です。

あの映画で見た、タコの行動の仕組みを知ることができるのは?とすぐに購入しました。タコにも人間と同じく脳はあるのですが、「腕で考える動物」と言われるほど、脳よりも、腕にある情報伝達装置の方が多い生き物で、人間とは全く違う仕組みで世界を理解し、高い知能と認知力、好奇心を持ちながら、とても短命で、繁殖を終えると1年程度で一生を終えるものが多いです。

人間のわたしから見ると、もっと長命であれば、それだけの知性で成し遂げられることも多いのでは?と、その短さに驚かされるのですが、時間の長さ、短さも人間が人間界のルール、概念として設定したものです。

シンプルに、でも好奇心を持って独りで一生を生き切る様子には、日々迷いを抱いてうろうろと生きる人間としては、思わず憧れを抱いてしまいます。

実はもう一冊『タコの心身問題 頭足類から考える意識の起源』(みすず書房)という本も購入して、こちらはまだ積んだままなのですが…いつか、ここで紹介できたらいいなと思っていますが、ヨガではなく、タコの話ばかりそんなに要らないですかね…

ところで「積ん読」という言葉ですが、海外でも積ん読の概念はありつつ、しかしぴったりくる言葉が無かったためtsundokuとして紹介され、そのまま使われ始めているようです。

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写真は上から2番目、下からも2番目、真ん中の子、オハギと、末っ子オタマです。無理やり登場してもらったので、「何でそこに置くの?」と顔に出てしまっています…